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2015年3月24日 (火)

助詞「は・が」 よくわからない例

近頃(主に英語を読む習慣を持つ目的で)日本語学習の掲示板を覗いたりしているが、「は・が」問題に関してよくわからない例に出くわした。

 

1.俺の妹が可愛いわけがない

 

これは判断文であるが、一見して主題があるようには見えない。それでは焦点の文か

というと、「可愛いわけがないのは俺の妹だ」という形に変形しにくい。
判断分は主題文であるという日本語文法のドグマから問題視されたようだ。
しかしやはり焦点の文だろう。というのも、1は「よりによって俺の妹が…」つまり

"My sister is the last person who is adorable" という意味だからだ。
では、何がこの文の主題なのだろうか。考えてみると、この表現を使う時というのは

その妹が可愛いかどうかという疑問が提示されている時だ。これは、その疑問に対す

る答えだと考えられる。しかし一方、「お前の妹はかわいくない」という発言を受け

て追認する場合もあるが、これはどうだろうか。この場合も同じように考えられるか

もしれないが、なかなかわかりにくい。

 

2.1.たくさんの家は白い*
  2.たくさんの家が白い
  3.たくさんの家は持てない
  4.たくさんの富は身を滅ぼす

 

1は英語の"many"と「たくさん」が同じものであるという誤解から出た例だが,これ

は(「何かがたくさんある家は」という意味でなければ)意味不明である。これに対

して2はぎこちなく見えるが、例えばギリシャのサントリーニ島をはじめて見た場面

を考えれば可能。また、3の対比の「は」との組み合わせでは自然な文になる。
では「たくさんの」は総記文の主語に使えないのかというと、4は、ぎこちないもの

の、わからなくはない。もっとも、「こんなに」などの限定詞があれば自然に聞こえ

るのだから、やはり総記であることに問題があるのだろう。
4の「たくさんの富」とはある一人の人の多額の資産という意味であるが、これを多

くの人の少額の資産がそれぞれの持ち主を不幸にする例が頻発するという意味に捉え

ることはできない。それが2が意味不明な理由だろう。

これは「は・が」問題そのものというより「たくさん」の性質によるところが大きい

のだろうが、なかなか説明するのが難しい問題だ。

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